消防設備とは、建物や、そこに生活している人々を火災などの災害から守る目的で設置されています。建物の管理者・所持者または占有者は、法律で定められている時期に定期点検を行う義務があります。定期点検を行わない、または虚偽の報告を提出した場合、責任者に対して罰金が課される事もあります。
しかし、点検作業は『消防設備士』や『電気工事士』など専門の資格を有する者が行う事になっているため、プロにご相談・ご依頼をいただくのが最も確実です。
まず挙げられるのが自動火災報知機です。火災により発生した熱・煙を感知し、警報ベルなどによって建物内の人々に火災の発生を早期に知らせます。
他には…
●ガス漏れ警報機
●漏電火災警報器 など
スプリンクラーに代表される設備です。火災が発生してしまった場合に、大量の散水によって初期消火を図ります。
他には…
●屋内消火栓設備
●消火器 など
もし火災が発生してしまったら、119番通報を行い、消防隊を呼びます。その際に消防隊・消防士による消火活動に用いられる設備です。一般的なものは連結送水管で、高層ビルなどの場合、消防車から地上の送水口を通じて水を送り込み、消防隊が各階の放水口にホースを接続することで消火活動が可能になります。
他には…
●排煙設備
●無線通信補助設備 など
建物内で最も目にする設備かもしれません。避難の際に目印となる誘導灯は、もし建物内の電源が落ちてしまった場合、暗闇の中で方向を示してくれる重要な設備です。
他には…
●誘導標識
●避難器具 など
消防設備点検には定められた期間があります。
『6ヶ月に1回以上』行う機器点検、『1年に1回以上』行う総合点検 があります。
●機器点検(6ヶ月に1回以上)
消防設備の『作動点検』『機器点検』『外観点検』を行います。
非常電源や、消防ポンプなどの建物設備、及び消火器などを外観検査や、簡単な操作を行って、法令で定められた基準に対して正常かどうか確認します。
●総合点検(1年に1回以上)
消防設備の一部を実際に稼動、または使用し、法令で定められた基準に対して正常かどうか確認します。
点検が終わったら、指定された機関へ報告書を提出しなければなりません。
また、報告の期間は建物の種類により異なりますので、確認が必要です。
具体的な流れについてはこちらのページをご確認下さい